変化していくミャンマーの物価

ミャンマーの人件費はASEAN1安いことで有名ですが、それに比例して物価も他東南アジア諸国と比べ比較的安くなっております。
しかしながら、インフレ率は2015年10.4%、2016年6.7%、2017年5.1%の物価上昇率。ちなみに日本は2017年で0.47%!
年々所得水準と共に物価が上がってきています。

また自国内で生産できないものに関しては、輸入に頼っているので日本より高くなったりするものもあります。

それでは分野別に分けてみていきましょう。

食事

・外食(日本食や他外資レストラン)

ミャンマーの日本食レストランでの平均予算としては、ランチ5000〜10000チャット(350〜750円)
ディナー10000〜30000チャット(800円〜2000円)と、日本で食べるよりは比較的安め。
高級ホテルにあるレストランも、日本より少し安めの設定です。

・外食(ローカルレストラン)

ミャンマー料理を提供しているレストランの相場は、1000〜5000チャット(80円〜350円)
屋台では500〜1500チャット(40円〜120円)でミャンマーカレーやチャーハン、麺、他ミャンマー料理など色々安く食べれますが、お腹を壊す危険性大いにアリ。

・カフェ

ローカルのカフェでコーヒー1杯500〜2000チャット(40〜150円)
おしゃれなカフェで1杯2500チャット〜4000チャット(200円〜300円)
ホテルのカフェで1杯6000〜10000チャット(450円〜800円)

・バー

ローカルのバーでビール1杯1500チャット〜(100円)

おしゃれなバーでカクテル1杯4000チャット〜(300円)
*ちなみにミャンマーでは瓶より生の方が安いお店が多いです。

・スーパーマーケット

ちゃんとしている分、輸入品が多いのでそんなに安くない印象です。

不動産価格

結論から言うと、高いです。そしてコスパが悪いです。不動産価格は東京並とも言われており、日本と同じような物件を求めると月15万円〜、サービスアパートメントはさらに値が張ります。

ローカルの住居でよければ安いですが、イロイロと我慢しなきゃいけないことも多くなります。家賃は5000円程度〜の物件も多数あります。

観光者向けホテルの方も、バンコクと比べるとそれほどよくもないのに結構な値段がします。ので、バックパッカーにヤンゴンは向いておりません・・。

日用品

結論。トイレットペーパーが高い!
10ロールで500円ほどもします。安いのもありますが、ミャンマークオリティ!

ティッシュ、シャンプーなどは日本と同じ値段設定のものが多いです。

交通機関

・タクシー

バンコクと同じくらいです。
ヤンゴンのタクシーはメーターがないので交渉制となります。
3キロくらいで2000〜2500チャット(150円〜200円)ほど。空港からダウンタウン(約15キロ)で7000〜10000チャット(500円〜800円)
直接交渉だと高い値段でふっかけてきたり危ないので、配車アプリのGRAB使いましょう。

・バス

基本的には一回200チャット(15円)
空港から市内までのバスは500チャット(400円)
市内電車(めっちゃ遅いです)は100チャット(80円)
*ヤンゴン市内はめちゃ混むのでご注意を!

ヤンゴンから地方へ行くバスのほとんどはアウンミンガラバスターミナルという場所から出ています。観光名所バガンまでは、夜行バスで片道約20000~25000チャット(1500円〜2000円)

携帯代

ミャンマーの通信はここ数年でかなりよくなり、4Gが走っています。
遅さで気になったことは今まで一度もなく、値段も一ヶ月500円〜1000円ほどで済んでいます。1GBが大体1000チャット(80円)ほどでプリペイドで買えるので、日本と比べたら相当安いですよね。

Wifiは仕事の作業をするのが気にならないレベルで、一ヶ月50000チャット〜(4000円)ほどからあります。

娯楽代

マッサージは最安1時間5000チャット〜(400円)、日本並みのサービスを受けられる場所でも60分2000円もしないほどで受けられます。
ゴルフはローカルのコースで2000円〜日本並みのしっかりとしたコースで1万円〜です。

タバコ一箱500〜1800チャット(40〜150円)安い!

二極化するミャンマーの物価

鎖国状態から民主化されて外資入ってきて、ミャンマーの物価は高くなりました。
でもミャンマー人の最低給料って、まだ月75ドルなんですよ(これでも最近上がりました)今自分が雇っているスタッフも月2万円いかないくらいの給料で、ここだけみたら日本の10分の1以下ですよね。

アジア諸国における最低賃金時間額の傾向
出展:BTMU Global Business Insight 臨時増刊号 AREA Report 472 『アジアの最低賃金動向(2017 年 4 月)』

そんな中でホテルのカフェでコーヒーを飲むのが一杯600円ほどするので、普通のミャンマー人の感覚からしたら6000円以上のコーヒーってことになります・・。

さすがに日本でも6000円のコーヒーはなかなか飲めない・・。
また、輸入品などは日本より高いモノもたくさんあります。

日本と同水準のお店やサービスが増えきていますが、多くのミャンマー現地人は手を出しづらいのが現状で、特に地方は更に差が開きます。

ミャンマー人を観察していると、
食事は基本屋台。飲み物はできるだけコンビニで買わずに家から持ってくる。交通手段はどんなに距離があってもタクシーを使わない。

また、最近ではミャンマーの通貨「チャット」の大幅な下落、ドル高からインフレ気味で、更にミャンマー人の生活が厳しくなってきています。

外資が入ってきて全体の物価水準は上がっていますが、労働者の給与が追いついておらず外国人価格と現地人価格は、かなり開いていることが伺えます。

これからミャンマーの物価がどう変化するのか、楽しみです。

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