迷宮都市フェズをモロッコ人に案内してもらう。

モロッコ北部最大の都市であるフェズ。

メルズーガからバスで約9時間、早朝に着いたので降りて近くにあった駅でぼけーっとし、予約していた宿の屋上でチェックインまで寝かせてもらいました。

ここはモロッコの迷宮都市と言われており、メディナ(旧市街)はかなりの確率で迷子になる都市として有名なんですが、もともと方向音痴の僕にとったら迷子確定です。

マラケシュのメディナも相当迷宮でMapsMe(オフラインで使えるGPSアプリ)を使っても道がありすぎて現在地がよくわからなくなる事態が発生して大分やられました。。

迷子覚悟でとりあえずご飯を求めてメディナに足を踏み入れました。

今日のご飯はコチラ。

モロッコではこの魚のフライがいろんなところで売られているんですが、結構美味です。

この魚のフライにサラダとソースをお好みでつけて、パンとともにいただきます。モロッコではパンが主食で、レストランとかで何か頼むと必ずついてくるんですが、この頃になってくるとパンなしでは美味しいと感じれなくなるくらいモロッコ料理にはパンが合います。

コーラも頼んで全部で34DH380円)

腹一杯なったところで、街を歩いているとなにやら変な皮を運んでいる青年の姿が多くなってきました。

フェズはこの牛革工場が観光としても有名らしく、このあたりはその工場がたくさん集結しているらしいのです。

試しに入ろうとすると、「入場料かかるから、50DH。」

工場見学だけなら無料で入れる情報は知っていたので、なんとか抗議したもの、NOの一点張り。

違うところは、

「工場見学は無料だけど、中にはボディーガードを通してじゃないと入れないよ。滑ったりして転んだら、危ないだろ?20DH。」

と苦しい言い訳を言ってくるやつもいたりと、とりあえずモロッコはうざいです!(T ^ T)(T ^ T)

何件か回っているとやっと無料で見学できそう場所があったので入りました。

 

「ここが〇〇で~これが~」

と説明は全て忘れましたが、とりあえずここで牛革を作っているらしい。なんか豆腐工場みたいだな(行ったことないけど)

作りたてで干しているバッグもありました。

「これは全部ハンドメイドで、いいクオリティだよ。ほら、試してみて!」

無料で見学できる裏には、彼らの商売にも相手をしなければいけない。

「あ、これいいね!いくら?」

「これはね、本当にいい鞄だよ。630DH!(7000円)どう?ナイスプライスでしょ?」

「高いわぁ~!」

「いくらならいいの?」

これがインドもそうだけどモロッコぼったくりが始まる瞬間。基本モロッコは値札が無く、交渉制なんだけど必ずと言っていいほどこの手の商人は「How much you want?」と、逆に値段を聞いてくる。

最初に日本人からしたらまあまあな値段を言って、そこから値下げしてお得感出させる方法なのかもわからないけど、この最初の言い値が本当に高過ぎる、、、

ここでもし500DHとか言っちゃったら、

「え~それはきついよ。でもお前はNicepeopleだから、550でいいよ」

「頼む!!あと一息頑張ってよ!」

「もう、しょうがないなあ。君だけ特別割引でおまけだよ!」

こう言ってお得感をだして買わせる手法なんだけど、ぼったくりすぎ。モロッコ人はありえないくらい最初の言い値をふっかける。

インドの教訓も思い出し、「100DHでどうだ?」というと、

「は?なめてんの?」と嫌な顔してきて「これはグットクオリティーだからきついよ。せめて負けて550DH。」

「そっか、じゃあ残念だね」

「ちょっと待て。本当のお前のラストプライスはいくらだ?これはグッドクオリティーだから100DHは安すぎのはわかるだろ?さあ、いくらだ?」

「100DHしか嫌だ。」

「なんだよ。お前は俺の時間を奪っただけじゃないか。俺のお前に使った時間返してくれよ」

うざっ!!!!!

と言ってるのに結局こいつは150DHまで下げてきて、それでも高いから買わないといって立ち去ろうとすると100DHでいいと言ってきた。
まじぼったくり。笑

「もう面倒臭いからいらない、じゃあね。」

「Fuck Off.」

戦い終了。。

マラケシュもウザかったんですが、フェズも全然負けてません!!
もうモロッコ人嫌いになりそうです。いやもう結構嫌いです。

フェズのメディナは確かに迷宮都市と言われているだけあって曲がり角や小道がものすごく多いです。そして商店も大量です。

 

モロッコはミントティーが有名で、だいたいどこのカフェに行ってもミントティーを頼んでいる人がほとんど。一休みにいただきました。

メディナ(旧市街)そのものが世界遺産と言われているフェズですが、この迷宮都市メディナを一望できる丘があるというので迷路の道をかき分けながら進むこと約30分。

綺麗です。来てよかった。確かに上から見ると小道が多いのがよくわかる。

ポカーンと眺めていると、突然見知らぬおじさんがめちゃくちゃ綺麗な日本語で話しかけてきました。

「こんにちは。日本人ですか?」

「はい!そうです。モロッコ人ですか?日本語お上手ですね。」

「私は故郷がここで今休暇で帰ってきてるんです。現在は北海道に住んでいて自分のビジネスをしています。いいところだよね北海道!」

声をかけてくれたのは、日本の方と結婚していて現在北海道で車の貿易関係の会社を経営している、フェズ育ちのワディさん。
しばらく話して、「車をレンタカーしてるからよかったらちょっと観光案内してあげようか?向こう側にもっといい丘があるんだよ。」というのでお言葉に甘えて連れて行ってもらうことに。

時間は丁度日没で確かに観光スポットとなっている丘よりも見晴らしがいい。人も全くいないし、地元の人しか知らない場所なんだろうな。

「もし時間があるなら、フェズの新市街に連れて行ってあげようか。ご飯でも食べよう」

もちろん!と即答し旧市街から新市街へ。

「Fesには3つの街があるんだよ。一つは今見てきた旧市街、もうひとつは新市街、そして最後はユダヤの街。それぞれの頭文字をとって(どれがどの頭文字かは忘れました・・)Fesっていう名前なんだ。せっかくだからユダヤの街にも行ってみよう」

イスラエルやアメリカに多く住んでいるユダヤ人だけど、ここ、モロッコにも実は結構のユダヤ人が住んでいるらしいです。

車はそのまま新市街へ。

旧市街のカオスな感じとは打って変わっておしゃれな街に大変身!
ここではたくさんの高級車も走っています。

 

でかいショッピングモールもあるし、旧市街=フェズだと思っていた僕にとっては大分フェズの味方が変わりました。
まじで綺麗なとこです。

ワディさんは車をその辺りに停め、近くのホテルに連れて行ってくれた。

「ここは昔シェラトンホテルだったところで、今フェズの中でもトップクラスのホテルだよ。」

そんなところ、、貧乏バックパッカーに縁がなさすぎる場所に来てしまった。でもせっかく連れてきてもらったから何も言えず、中へイン

 

久方ぶりに豪華なものを見ました。
そして、、、

こちらも久方ぶりのビール。
最高です。。
一杯400円と、旅行者からしたらこの雰囲でこの値段は安いけれどバックパッカーからしたら鬼高い値段。

それをわかっていたのかワディさんは涼しい顔で、、、

おごってくれた。。

ちなみにこのあとビールおかわりしちゃった。てへぺろ。

いい感じに酔っ払って海鮮レストランに行きました。

「フェズは日本と違って魚を生で食べるのはきついなあ。焼いたり揚げたりしなきゃなんだけど、ここは僕が結構美味しいと思うおすすめのお店だよ」

ワディさんおすすめの海鮮揚げ。

激ウマ。

モロッコでこのクオリティーやばたんです。イカちゃんもエビちゃんもプリプリでっす!
さっきからお酒飲んでますが、一応民衆の前での飲酒は禁止のこの国。なのでワインはこう隠して飲んじゃうというのがワディさん流。

おそらくモロッコで一番美味しい食べ物でした。。メルシー。

食べ終わった後はアラビア音楽ガンガンで夜のフェズを車で走りました。(バリバリ飲酒運転。笑)

丘にあるいい感じのホテルに行って昼に見たメディナをもう一回見ました。

ワディさんが「明日も色々と連れて行ってあげるよ」というので、本当は明日出発予定だったシャウエン行きのバスを明後日に変更して明日もワディさんに色々と連れて行ってもらうことにしました。

フェズ、いいとこです。

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