ミャンマーでトップクラスのソフトウェア企業を目指して Acroquest Myanmar Technology Co., Ltd. / Branch Manager: 寺田 大典さん

こんにちは。
設立25年以上で、働きがいのある会社2015年、2016年で連続一位に選ばれているアクロクエストテクノロジー株式会社のミャンマー法人「Acroquest Myanmar Technology」に、お話を伺いました。

ミャンマーでオフショアと現地企業のソフトウェア開発

Q.  今日はよろしくお願いします。
早速ですが進出のきっかけと事業内容を教えてください。

A.  2012年5月にミャンマーに進出してきました。ミャンマーは、海外初拠点です。
今は、中国に続くオフショア開発地としては、ベトナム、フィリピンなどが有名ですが、ミャンマーも多くのオフショア開発会社が存在しています。
アジアの国々の中でも国民の人柄の良さ、そして人件費がまだアセアンの中だと比較的低所得で初期投資額もまだ安く済むという事があった為、ミャンマーを進出拠点に選びました。

ミャンマー支社では、ソフトウェア開発が主要ビジネスですが、オフショアが半分、そしてミャンマー国内が半分という割合です。
ミャンマー国内は、まだ日系企業様が中心です。開発は、企業の業務改善システムやAndroidアプリなどです。
最近では、サイボウズ社のkintoneというWebサービスのミャンマー総代理店としての業務も行っています。

ミャンマーで成功するには人が8割?

Q.  ミャンマーでビジネスをするにあたって、一番苦労されているのはどんなところですか?

A.  法律がコロコロ変わるなど、大変な事は結構ありますが、一番は人だと思います。
これは、他の東南アジアで事業をする際でも同じだと思いますが、一番問題だと思っています。

Q.  具体的にどのようなことが大変なのでしょうか?

A.  ミャンマーはまだまだ発展途上で、多くの若者は年齢以上に幼い人が多いです。
「その場限り」だけを考える人がとても多く、簡単に転職したり、仕事に関する責任感が希薄で、遅刻したりする人が多いです。

また、そうした中でマネージメントする際に、お金の管理などは気を使います。
スタッフを信頼するしないではなく、スタッフからの目線で「百人分の給料を現金で一旦持っていて」と言われたら、
それが10年分以上のお金だとすると魔が差してしまう可能性はありますよね。
日本人でも、少しは心が揺らぐ人はいると思います。
その様な状況を、そもそも作らない、という意識は、管理側に必要かと思います。

旅行などで来たり、ただ生活で過ごしている場では、
ミャンマーの方はとても優しい人が多いです。
ただ、やはり、お金などが絡むと変わってしまう人は居ますし、
日本の様な「義理、人情」という点は、少なめ、と思っていても良いかと思います。

 


(現在、オフィスの正社員は25人。それに加え、ミャンマー人のインターンシップ生も多く来ている。)

ミャンマーでは、事業により外資100%の資本が認められている業務ありますが、
事業分野によっては現地との合弁企業の設立が必須となります。
合弁の場合、やはりリスクは高く、様々なトラブルの話も多いです。

そういう面でも、ミャンマーで事業を始める場合は、「人が8割だと思っています。

Q.  日本とミャンマーのソフトウェア開発の違いなどはありますか?

A.  ありますね。日本のIT業界では、企業よりシステムに対するカスタマイズの依頼が数多くあります。
それに比べ、ミャンマーに限らないのですが海外の多くでは真逆で、既製品に合わせてソフトウェアのプロセスに業務を合わせる場合が多いです。
リスクを低減し、最大効率を考えると、こちらの方が理に叶っているかと思います。

ただ、まだまだミャンマーで大規模、複雑なソフトウェア開発をしようとする企業は少ないです。
その点も含めて、今後、将来はあるかと思います。

Q.  これからミャンマーで事業を行っていく上での目標を聞かせてください。

A.  現在、ミャンマーにオフショア業務を行っている日系企業は約50社ほど、そしてミャンマーIT企業は約5〜600社ほどあります。
当社としては、ミャンマー国内でソフトウェア開発の企業と言われたら、最初に3つ名前が上がる企業の中に入りたいですね。

また、今後は、東南アジアのソフトウェア開発のハブとなって業務を進めていく事を当面の目標として考えています。

 

会社ホームページ

Acroquest Myanmar Technology Co., Ltd.

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